ふるさと味めぐり

郷土編
都市環境と豊かな自然が融合した街
大阪府 和泉市

大阪府の南部に位置する和泉市は、北側には市街地や商業地で人が賑わい、南側には七越峠や小堂峰などの山々が広がる地形をしています。市内からは旧石器時代の出土品が多数見つかっていたり、熊野詣が盛んだった平安時代にはこの街から熊野街道と呼ばれる参道が作られたりと、人々が途切れることなく賑わったとされています。和泉市は、かつて「和泉国」の国府が置かれたこともあり歴史スポットも豊富です。日本有数の弥生集落「池上曽根遺跡」、本殿が重要文化財である「聖神社」、西国三十三所の1つである「施福時」など、市内各所で歴史のロマンを感じさせてくれます。再開発が進んだ新しくオシャレな街並みと豊かな自然、古代史のロマン、さらに交通アクセスの良さという生活環境が、多くの方から移住先として支持されています。

Point
ポイント

西国三十三ヶ所の第四番札所
「槇尾山施福寺」
和泉市の槇尾山の山頂手前、標高485メートル付近にある古寺。約1450年前、欽明天皇の勅願により、行満上人によって開かれたとされています。行基や空海もこの山で修行を積んだと伝えられ、往時は約3,000人の僧を抱える大寺でしたが、天正9年に焼失しました。その後、豊臣秀頼によって再興されました。本尊の十一面千手千眼観世音菩薩像は毎年5月15日に開扉されています。
槇尾山施福寺
年間約35万人が訪れる
「和泉リサイクル環境公園」
約76,000㎡の園内に四季折々の花々が楽しめる花の農場や、日本庭園、多目的グラウンドが設けられています。1月から2月にかけて日本水仙、1月下旬から4月上旬にかけてはしだれ梅や紅梅、3月ごろにはラッパ水仙が見ごろを迎えます。
和泉リサイクル環境公園
全国で唯一の博物館
「大阪府立弥生文化博物館」
弥生文化に関する資料や情報を扱う全国で唯一の博物館。「目で見る弥生文化」と池上曽根遺跡の資料「池上曽根ワールド」の二つの展示室が常設され、実物資料やレプリカ、映像を通して弥生文化に触れることができます。
大阪府立弥生文化博物館
全国屈指の規模を誇る弥生時代の遺跡
「池上曽根史跡公園」
総面積60万㎡もの規模をもつ大遺跡。大型掘立柱建物や巨大な丸太くりぬき井戸の発掘をはじめ、土器、石器、木器など大量の遺物が出土しています。
池上曽根史跡公園
和泉の秋を彩る
「だんじり祭り」
各町自慢のだんじりは豪華絢爛な木彫刻や、金糸、銀糸で刺繍された装飾品などが施され、「動く美術館」とも形容されます。4tを超えるだんじりが狭く鋭角な曲がり角を全速力で駆け抜けて行く「やりまわし」は迫力満点です。
だんじり祭り