- 郷土編
- 八甲田山の裾野に広がる町 美しい自然と現代的な街が共存
青森県 十和田市
十和田市は青森県南内陸部に位置しており、県内第4位の人口を擁する都市です。豊かな自然とアートが融合した美しいまちで、桜が散る中での「桜流鏑馬」や、十和田市最大のイベント「十和田市秋まつり」などの四季を感じるまつりも開催されており、東北を代表する観光地としても知られています。特産物も多くあり、牛バラ肉と玉ねぎを醤油ベースの甘辛いタレで味付けした十和田バラ焼きや、生産量日本一のにんにくをはじめ、長芋やねぎ、ごぼうなども有名で、まさに食の宝庫です。
十和田市は戦後の大規模な国営開拓事業が成功した日本三大開拓地のひとつとされており、荒れ果てた台地から川をつくり、田畑をつくり、全国でも有数な農畜産物の生産地域へと変貌を遂げたと言われています。現在は十和田市の魅力を海外に向けても発信し、魅力ある地域社会の形成を目指しています。
Point
ポイント
- 十和田湖から流れ出る渓流
「奥入瀬渓流」 - 十和田湖畔子ノ口から焼山まで約14km続く奥入瀬渓流は、特別名勝および天然記念物として国の指定を受け保護されており、滝や清流、岩など、たくさんの見所があります。春から夏には新緑、秋には紅葉、冬には滝が凍り付いた氷瀑や氷柱を鑑賞できる「奥入瀬渓流氷瀑ツアー」などが実施され、四季折々の表情を楽しむことができる場所です。
- 半世紀以上の歴史を刻む
「十和田湖湖水まつり」 - 1965年から始まった十和田湖湖水まつりは、青森県内でも人気の高い花火大会です。祈りや願いを込めたランタンリリースや灯ろう流し、ナイトクルーズなどが行われ、十和田湖の夏の風物詩を楽しむことができます。
- 人間と自然がテーマの
「十和田市現代美術館」 - 官庁街通り全体を美術館に見立てるという、アートによるまちづくりプロジェクト構想の中心施設として、2008年に建てられました。敷地内には、世界で活躍するアーティストらの作品を常設展示しています。
- 蔦七沼のひとつ
「蔦沼」 - 7つの沼の中では最も大きく、周囲1㎞ほどある蔦沼。10月中旬ごろには真っ赤に染まった沼の対岸の山々を映す水面が美しく、撮影スポットとして人気が高い場所です。蔦沼周辺は野鳥の宝庫で、バードウォッチングを楽しむ人も多くいます。
- 807年に創建したと言われる古社
「十和田神社」 - 十和田神社の鳥居をくぐると鬱蒼とした杉並木があり、その杉並木を抜けると十和田神社の拝殿が現れます。境内のほこらには、十和田湖に住みついていた大蛇を追い払ったという伝説の南祖坊の鉄のわらじが奉納されています。