- 郷土編
- 山梨県の最南端 雄大な自然に包まれた穏やかな町
山梨県 南部町
山梨県南巨摩郡にある南部町は、山梨県の最南端に位置し、東・南・西側の三方は静岡県に面した県境の町です。町の中央には日本三大急流の1つである富士川が流れており、町の9割近くが森林地帯で自然に囲まれています。
南部町の名産品には、アクが少ないことが特徴的なタケノコや、甘くやわらかな旨味が特徴的な南部茶があり、4月にはタケノコ祭りが開催されたり、道の駅では南部茶を使用した商品が販売されたりしています。奥州の豪族・南部氏の発祥の地である南部町は、甲斐源氏の祖加賀美遠光公の三男光行公がこの地を治め、南部氏を称したことから始まりました。同じく南部氏のゆかりの地である青森県南部町とも鎌倉時代から深く関わりがあり、現代でも交流が続いています。様々な歴史を繋いで平成15年に現在の南部町になりました。
Point
ポイント
- 食のテーマパーク
「道の駅なんぶ」 - 地元農家から毎日届く新鮮な野菜やくだもの、南部茶を使用した茶そばやスイーツなど様々な商品を販売しており、なかにはここでしか買えない商品もあります。キッズルーム、芝生広場、ドッグランも設けており、様々な世代が楽しむことができます。
- 山梨県の花の名所
「うつぶな公園」 - ボランティアの方々が育てている90種約3万株のアジサイが咲き誇るうつぶな公園では、毎年6月に恒例の「南部あじさいまつり」が開催されます。公園内には桜もあり、その季節によって異なる一面が見られる公園です。
- 南部町の天然記念物に指定されている
「原間のイトザクラ」 - 樹齢150~200年の巨樹で枝を四方に張り、細い枝は地面に届くほど垂れ下がり、支柱もなく樹形も整った桜の木です。細い枝が風に揺れる姿はとても優美だと言われています。
- 甲斐百八霊場の1つ
「内船寺」 - 内船寺は建治3年、邸内に三間(5.5cm)四面の持仏堂を建てたのがはじまりとされています。山梨の歴史と貴重な文化財、そして巡礼という伝統を守り育てることを目指した県内の霊場巡りの1つにもなっています。
- 夏の一大風物詩
南部の火祭り - 8月15日に行われる「南部の火祭り」はお盆の送り火と川供養の奇祭であると同時に、稲を病害虫から守るための虫送りの意味も込められていると言われています。 オープニングを飾る「投げ松明」、「大松明」の炎が仏様の道明かりとなり、「灯篭流し」が行われます。一斉に点火される「百八たい」が富士川の両岸で燃え上がると、祭りはクライマックスを迎えます。