ふるさと味めぐり

郷土編
東と西の環境が大きく異なる
青森県

本州最北端に位置し、年間平均気温が11℃と冷涼で過ごしやすい青森県ですが、中央部に位置する奥羽山脈により県内の気候が大きく異なります。西の津軽地方は冬に大量の雪が降りますが、東は乾燥した晴天が続きます。西側はスキー、東側はスケートと冬のスポーツにも違いが見られます。
青森は温泉も有名で、令和2年3月の調査では、温泉地数全国5位・湧出量全国4位を誇っています。千人風呂とも呼ばれる混浴大浴場が有名な酸ヶ湯温泉や浅虫温泉など、各地に名湯・秘湯があり、公衆浴場も多く早朝から営業していることで有名です。
文字通り「青い森」に囲まれている青森県は食料自給率も高く、りんごをはじめ、ニンニクや長芋、ホタテ、大間のマグロなどが生産されています。こうした食材を使用した郷土料理も多く各家庭で親しまれています。

Point
ポイント

青森ねぶた祭
青森が世界に誇る「ねぶた祭」。ねぶたの起源は諸説あり、農村で行われた七夕の灯籠流しから派生したともいわれています。ねぶたは車付きの台と合わせると高さは5mほどになるため、ねぶたを作る際にはまず完成後の収納場所のために小屋作りから始まります。
約13万haの広大な山地帯
「白神山地」
世界最大級のブナ林が分布している白神山地。人の手がほとんど入らず多種多様な動植物が生息・自生し、貴重な生態系が保たれていることから、1993年に世界自然遺産に登録されました。
火山活動から生まれた湖
「十和田湖」
十和田湖は青森県と秋田県にまたがる湖で、周囲は約46キロメートル、日本で3位の深さを誇るといわれています。新緑や紅葉の季節はもちろん、雪景色に包まれた景色も人気です。
日本の秘境百選にも選ばれている絶景
「仏ヶ浦」
約2キロメートルにわたり不思議な形をした奇岩が連なります。海底火山の噴火と地層の隆起から生まれ、雨風や波により削られて、顔の形や花の形をしたものもあるなど大自然のアートを楽しめます。
建造物のほとんどが国の重要文化財
「弘前城」
1611年に建造された弘前城は、1871年廃城時の原形をとどめている貴重な城です。城跡の弘前公園は「日本さくら名所100選」としても有名な場所です。
ウミネコの繁殖地として知られる
蕪島かぶしま
漁師の守り神として信仰される蕪嶋神社が鎮座しており、毎年3月から8月頃はウミネコ数万羽で島が埋め尽くされます。ウミネコの繁殖の様子を間近で観察することができる国内唯一の場所です。