- 2023.09.25
- 「低栄養」と「フレイル」について
ご高齢者に気を付けてほしい「低栄養」と「フレイル」についてお話します!
低栄養とは?
エネルギーとたんぱく質が不足し、健康な体を維持するための必要な栄養素が足りない状態を指します。ご高齢になると、味覚の低下や口腔機能の低下により、食事量が減少してしまい、栄養や水分を十分に摂取できなくなってしまうため、低栄養状態を引き起こしやすくなります。
低栄養になるとどうなるの?
低栄養状態が続くと、体重減少、筋肉量や筋力の低下、免疫力の低下、骨量の低下、認知機能の低下など様々な症状が起こることがあります。また、同時に水分の摂取量も減るため脱水症状がみられることもあります。
フレイルってなに?
「虚弱」を意味する言葉で、「健康な状態」と「要介護状態」の中間に位置し、心身的機能や認知機能の低下が見られる状態のことを指します。低栄養はフレイルの大きな原因の一つです。「低栄養→筋力・身体機能の低下→活動量の低下→食欲の低下→さらなる低栄養状態」といった悪循環となります。この悪循環を阻止するためには低栄養を予防することが大切です。
バランスの良い食事とは?
栄養バランスの良い食事の基本は「主食」「主菜」「副菜」を揃えることです。
ごはんなどの「主食」を基本に、「主菜」は肉や魚・卵・大豆などのたんぱく質主体のおかずを、「副菜」には野菜や果物などからビタミン、乳製品や海藻などからミネラル、そして、根菜やきのこなどから食物繊維といった、身体の働きに必要な栄養素を摂るようにしましょう。